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アクセサリー開発者インタビュー|ワイヤレスマウス「VGP-BMS20」&「VGP-WMS30」|プロダクトデザイナー 飯田 陽子

  • Bluetooth レーザーマウス「VGP-BMS20」
  • ワイヤレスレーザーマウス 「VGP-WMS30」
  • カラーシミュレーション

VAIOのロゴを冠したBluetoothレーザーマウスの「VGP-BMS20」と、ワイヤレスマウスの「VGP-WMS30」は、どちらも「キレイな形で持ちやすい」というコンセプトで作られたシンプルで美しく、そして使い心地のよいマウスです。今回は、デザイナーにそれぞれの魅力やこだわりの数々を語ってもらいました。

従来モデルの特長を継承しながらもデザインを刷新

手への負担を軽減し、ストレスのない快適な操作性はそのまま

飯田

「VGP-BMS20」はEシリーズの色とぴったりのカラーリング。写真はEシリーズと「VGP-BMS20」のブルーの組み合わせ。

Bluetoothレーザーマウス「VGP-BMS20」は、お客様から好評をいただいていたBluetoothレーザーマウス「VGP-BMS33」のコンセプトを継承しながらもデザインを一新した、さらにお手頃な価格のマウスです。カラーラインアップもEシリーズにあわせた全5色で、好みの色でコーディネイトを楽しめるのが魅力です。

マウスとしての機能は「VGP-BMS33」の特長をそのまま引き継いでいます。たとえば、高感度のレーザーセンサーを搭載することで、ストレスのない快適な操作を実現しています。また、マウス底面のソールにPTFE(フッ素樹脂)を採用することで、手への負担を軽減する滑らかな操作感を実現しているなど、使い心地に妥協はありません。

広がるVAIOのユーザー層を見据え、デザインはよりニュートラルなものへ

飯田

使いやすさに配慮した人に優しいマウスは、パッケージにもエコロジーへの配慮がされている。

大きく変わったのはデザインです。従来の「VGP-BMS33」はテクニカルな印象の強い、どちらかというと男性寄りのデザインでしたが、「VGP-BMS20」はもう少しニュートラルな路線を狙ったデザインにしました。これは、最近VAIO本体のデザインが以前のモデルに比べるとカジュアルな路線になってきていることもあり、ユーザー層がより広がっている傾向があるためです。

「VGP-BMS20」は「VGP-WMS30」をベースにしたシンプルなラウンドフォルムを採用し、手にフィットしてデスクでもしっかりと使えます。また、スリムな形状なのでカバンに収まりやすく持ち運びにも最適です。

幅広い用途で、きっと満足してもらえる仕上がりになっているはずです。

マウスに塗った塗料の色が想像しにくく、色合わせにはとても苦労した

マウスの色をEシリーズのどの部分に合わせるかを試行錯誤

飯田

並べてみると、ブラックとホワイトがマットなのに対し、ピンク、グリーン、ブルーが光沢仕上げなのがわかる。

「VGP-BMS20」の大きな特長のひとつは、ブラック、ホワイト、ピンク、ブルー、グリーンと揃った全5色のカラーです。ブラックとホワイトはどんなPCにも合うようマットに、ピンク、ブルー、グリーンは高級感のある光沢塗装で仕上げました。

この5色は、色鮮やかなEシリーズと同じカラーを採用していますが、Eシリーズ本体の天板のカラーリングはグラデーションになっているので、マウスの色をどの部分に合わせるかを試行錯誤しました。

グラデーションの中では暗い部分の色が目立つのに対して、天板を開けた状態では液晶パネルのベゼルやパームレストなどの部分は明るい色が目立ちます。どちらの状態でもピッタリくるような色を時間をかけて選びました。これに加えて、滑らかな曲線のラウンドフォルムと光沢仕上げを採用することで、光や影が映り込んで自然にグラデーションのように見えます。

表面と側面の色に一体感を出せるように、何度も調整を重ねた

飯田

デスクに置くと樹脂の色が影に見えることを考慮して、全体のバランスを探っていった。

通常、初期の色合わせは平らな板に塗料を塗った状態で行いますが、そうして選んだ塗料をマウスに塗ると想像以上に印象が違って見えました。そこで、なるべく早い段階からマウスに色を塗ったもので何度も色合わせをしたのですが、通常より色が想像しにくい分、この色合わせがとても苦労をした作業でした。

また、側面は塗装をせずに着色した樹脂をそのまま使っているのですが、どうすれば全体として色がうまくつながり、一体感を出せるようになるのか悩みました。当初は側面をすべてブラックにする案もあったのですが、どうしても表面とカラーを統一したいと要望を出したのです。それだけに、最終的に満足できる色が出せるまで、時間をかけて調整を行いました。

スリムな形状ながら、手のひらを置いても指でつまむようにしても使いやすい

飯田

モックアップのひとつ(左)と製品(右)を比較したところ。背の部分の頂点の場所や、横のラインの高さの違いがわかる。

左側が製品、右側がモックアップの数々。見ただけでは区別できないが、飯田は触るとすべての違いがわかるという。

「VGP-BMS20」のデザインは、ワイヤレスマウスの「VGP-WMS30」をベースにしており、見た目は兄弟のような関係にあります。しかし、実際は「VGP-WMS30」のデザインをそのままなぞったわけではなく、まったくのゼロからデザインをしました。その理由は、2つのマウスで想定している用途が違うからです。

「VGP-WMS30」はデスクの上でゆったりと使うマウスなので、手のひらを乗せて使うスタイルを想定してデザインをしました。一方、「VGP-BMS20」はデスクでしっかり使えるだけでなく、持ち運んで使うことも考慮したスリムなマウスです。そのため、手のひらをマウスに置いても使いやすい、指でつまむようにしても使いやすい、どちらの握り方でもしっくり来るような形状を追求しました。

たとえば、マウスの背の頂点が後の方にあると手首が浮いて疲れるので、「VGP-WMS30」では頂点がやや前方にあるデザインにしました。その経験を踏まえて、「VGP-BMS20」では最初から背の頂点を前寄りにしてみたのですが、違和感がありました。

側面部分のラインはあまり上にするとラインの隙間に指の肉がはさまる感じなってしまうことがあるので、何度もモックアップを作ってベストな位置を探りました。

あれこれ試行錯誤をしてわかったのは、握りやすさは色々な要素の組み合わせなので、単純な法則はないということでした。奥の深さを実感しながら、細部にもこだわり丁寧に作り込んで仕上げました。デスクでもモバイルでも、手にフィットして快適な使い心地を味わえると思います。5色のカラーリングを楽しみながら使っていただけたら嬉しいですね。

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