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渋谷駅に巨大スペースが誕生!「SHIBUYA ekiato」プロジェクトへの熱い思い

東京急行電鉄株式会社

2013.03.28 UPDATE

東京急行電鉄株式会社

2013年3月16日。東急東横線と副都心線の相互直通運転のスタートと東急東横線渋谷駅の地下化に伴い、85年にわたり親しまれてきた地上の渋谷駅がその歴史に幕を下ろしました。そして3月26日から期間限定で、駅舎跡地がイベントスペース「SHIBUYA ekiato」として生まれ変わることに。このプロジェクトが生まれた経緯、そして東急電鉄が考える渋谷の未来について、プロジェクトを担当する東京急行電鉄・生活サービス事業本部の峰崎大輔さんと、広報部の田中翔太郎さんにお話をうかがいました。

東京急行電鉄株式会社

都心のターミナルをイベントスペースに再生

東京急行電鉄株式会社3月17日の旧東急東横線渋谷駅の様子。最終日から2日経ち、改札も撤去されたが記念撮影をする人はあとを絶たない

──3月15日に最終日を迎えた渋谷駅では、たくさんの人が写真を撮り名残を惜しんでいる姿が印象的でした。

田中:2週間くらい前から、カメラを持つ方が増えてきました。15日には鉄道ファンだけでなく一般の人もたくさんいらして、駅から人があふれそうなほどでした。渋谷駅は東横線だけでも一日約42万人の利用者があるターミナルでしたので、これから大きく街や人の流れも変わっていくのではないかと思います。

──その渋谷駅をイベントスペースとして再利用するのが「SHIBUYA ekiato」プロジェクト。企画が生まれた経緯について教えてください。

峰崎:旧駅舎はこれから解体に入ります。でも「すぐ解体してしまうのはもったいない。なにか渋谷駅を利用してくださった方へ感謝の心を示すことができないか」という発案が、当社社長の野本からありまして。その言葉をきっかけに、2012年10月からプロジェクトの検討をはじめました。

130328pict_023月22日から3日間行われた「Station Park」。約200坪のスペース全面に人工芝がはられた。

本来ならばすぐに解体工事に着手しなければならない中、当初からイベントスペースとしての期間は、約40日と決まっていたんです。その間にひとつの長いイベントをする案もあったんですが、そうではなく、「渋谷駅が終わったあと、あそこでいろんなことをやってたよね」というお祭りのような印象を残したくて。それで一般に公募したところ、ファッションショーやライブ、B級グルメ市など、200件以上のアイデアが集まり、そこから選ばせていただきました。まず3月22日から3日間は謝恩イベントとして、駅に人工芝をはり公園に見立てた「TOKYO LINE SHIBUYA Station Park」を当社鉄道事業本部主催で開催しました。そしてプロジェクト第一弾は、ユニクロの世界最大規模のTシャツショップ「UT POP-UP! TYO」。世界に先駆けての出店で、3月28日から4月7日まで開催しています。

──約200坪、2000人を収容できる巨大スペースが、渋谷に出現することに。

峰崎:工事も立ち会ってきましたが、電車も人もいないと、こんなに広く感じるんだと改めて感じました。ツイッターでも画像をあげているんですが、今までとぜんぜん違う光景なんです。改装にあたっては線路部分は床上げし、自動改札機も撤去しましたが、信号機など残せるものはできる限り残しています。ただ駅って実は、人が滞留しないことを前提に作られているので、イベントスペースとして活用するには、さまざまな設備が欠けているんです。たとえば空調もないし、一般的な電源も少なく、スプリンクラーなどの防災設備も整っていない。それで消防庁と協議して消防設備を整えるなど、条件をひとつずつクリアしていきました。

そのほかにも、2階なのに搬入経路が階段しかないなど難問は山積みでした。でも「できない」とあきらめてしまうのは簡単ですからね。そうではなく、人の集まるこの場所だからできることをやりたかった。それに駅として利用しているときは、電車を待つ以外にここで立ち止まることって、ほとんどないですよね。だからこれを機会に足を止めて、この駅の特徴であるクラム屋根とかも、じっくり見ていただきたくて。よく見ると、掃除ができなくて、46年分のほこりがツララみたいになっているところもあるんです。ぜひそんなところも見つけて、楽しんでもらいたいですね(笑)。

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渋谷の100年先を見据えた再開発を

東京急行電鉄株式会社(左)広報部の田中翔太郎さん、(右)生活サービス事業本部の峰崎大輔さん

──「ekiato」が終わったあとの渋谷駅は、どうなるのでしょう?

田中:ゴールデンウィーク後に解体工事がはじまり、隣接する東急百貨店東横店東館とあわせた跡地に、230メートル級の高層ビルを建設します。新しいビルができるのは2020年、ハチ公側の建物まで全部ふくめての完成は2027年を予定しています。

これまで渋谷は駅も街も、利用者の増加に合わせて、増改築を繰り返し発展してきました。そのため人の流れが複雑な、つぎはぎ状の街になってしまったんですね。そこで現在、渋谷区さんなどの行政とも連携して、人の流れのスムーズな魅力的な街になるよう、100年先まで見据えた再開発の提案をしています。

また渋谷は若者の流行の発信基地であり、ミニシアターやライブハウスの集まる文化の街でもあります。そこで当社では、「エンタテイメントシティ しぶや」というコンセプトを掲げて、Bunkamuraやヒカリエの中にミュージカル劇場を作るなどしてきました。こうした渋谷の持つ強みをどんどん伸ばしていくことで、国内だけでなく海外からも「訪れたくなる街」にしたいという思いがあって。そうすることで、渋谷を国際競争力のある都市にしたいと考えているんです。

東京急行電鉄株式会社線路に蓋をかける工事中。線路の雰囲気 を残すため蓋は途中までとなっている。

──今回の「ekiato」のようなプロジェクトを、鉄道会社が中心となって動かしているということも新鮮に感じました。

峰崎:実は私はふだん、社内のイントラネットワークなど情報システムを扱う部署にいて、こういったプロジェクトとはまったく無縁の仕事をしているんです。でも今回、この企画に携われて、とてもラッキーだなと感じていて。企画をおもしろいと許可してくれた上層部、さらに前例がなく法律的にいろいろ難しいところを、「できることを一緒に考えましょう」と好意的に協力してくれた渋谷区や消防、警察の存在も、とてもありがたいなと感じています。もちろん、通常業務との同時進行は思っていた以上に大変でしたけどね(笑)。

そもそも、都心でこんな大きな駅が廃駅になる機会なんて、めったにありませんから。40日間の会期中は、渋谷を盛り上げるようなイベントを、いろいろ盛り込みたいと思っています。そして一回来て終わりではなく、毎日来ていただけるようなものにしたい。もちろん我々の戦略として、地下5階に移った渋谷駅から地上に出る流れを体験してもらいたいという思いもあります。でもそれ以上にこのプロジェクトが、当社の「これからも渋谷でおもしろいことをやっていくぞ」という意思表明になればと考えています。

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Ekiatoプロジェクト これからのスケジュール

東京急行電鉄株式会社

『UT POP-UP!TYO』
期間:2013年3月28日(木)〜4月7日(日) 12時〜21時
(※28日のみ15時〜21時)
http://ut.uniqlo.com/

世界最大級のTシャツストアが、東急東横線渋谷駅跡地にPOP-UP! 1000種類を越せるバリエーションのUTが一挙集結し期間限定発売される。

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『渋デジ!2013〜SHIBUYA TV festival』
期間:2013年4月13日(土)〜4月14日(日) 10時〜19時
http://shibudigi.com/

J:COM らCATV3社が集まり専門チャンネルの魅力をアピール 。ディズニーキャラクターにフォーカスしたキデイランドの特別ショップや各種スペシャル音楽ライブなども予定している。

今回の取材を振り返って

電車というインフラを軸としながら、街づくりや文化発信にも意欲的な東急電鉄。そのスタンスが、この「ekiato」プロジェクトにも象徴的に現れているように感じました。そしてまた、鉄道会社が駅を、人を、街を大切にする思いも、今回の駅の大移動のようなターニングポイントにこそ見えてくるものなのでしょう。昨年の「ヒカリエ」オープン、今年の相互直通運転スタートと、話題に事欠かない渋谷の街ですが、その変化はまだ始まったばかり。100年先にその全貌を見せるであろう、これからの「渋谷」に期待が高まります。

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SHIBUYA ekiato(エキアト)

3月26日から東横線渋谷駅舎跡地が期間限定のイベントスペース 「SHIBUYA ekiato(エキアト)」としてオープンする。本イベントスペースは駅舎の姿を可能な限りそのまま残し、発表会、コンサート、各種販売などの会場として使用される予定だ。収容人数は2000人。オープン期間は、2013年3月26日〜5月6日。
http://www.ekiato.jp/

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