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音楽プロデューサーNAOKI-Tが引き出すmiwaの魅力

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2013.09.05UPDATE

NAOKI-T

まっすぐ胸に届くメロディと透明感あふれる歌声で、同世代から熱い支持を集めているシンガーソングライター「miwa」。そんな彼女のプロデュースを手がけているのがNAOKI-Tさんです。ケツメイシ、FUNKY MONKEY BABYSをはじめとした数々のミュージシャンを手がけ、2000年代以降の日本のポップスを牽引してきたNAOKI-Tさんに、miwaさんの新曲のこと、そして音楽プロデュースというお仕事についてうかがいました。

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曲作りしながら、僕らも夢に向かって走り出す

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──miwaさんとの出会いから、教えていただけますか。

NAOKI-T:miwaがまだ高校生の頃なので、だいぶ前ですね。デビューするかどうかも決まってないときに、「こういう女の子がいるんだけど」という話を受けて。第一印象ですか? 声が明るくてストレートだなと…。ただ最初はこんなに長い付き合いになると思っていなくて(笑)…。 「don’t cry anymore」や「441」などいくつかの曲をデビュー前に作っていく間に段々と手応えみたいなものを感じ始めていったのを覚えています。

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──アーティストとプロデューサーは、どういう関係性で作品作りをしているのでしょう?

NAOKI-T:どんなアーティストとやるときもそうなんですが、プロデューサーとアーティスト、年上と年下、男と女といった壁は作らず、なるべくフラットに向かいあえるようにしています。miwaとも最初から、話し合いながら曲作りしていました。作り方は、いろいろ。言葉にはまるメロディを探したり、メロディから聞こえてくる言葉を探したり。僕が「ここは、こういう言葉が響くような気がする」というと、それを彼女がノートに書き留めたり。あとは彼女がそれをどうまとめるか、という感じですね。

まだ世に出てない人たちって、すごいパワーがあるんです。可能性は無限だから、デビュー前なら武道館でもアリーナでも想像の話でなら好きにできるし(笑)。それで「ライブで盛り上がれる曲がほしいね」とか「バラードで聴かせたいよね」って、まだリリースできるかどうかもわからない楽曲を作ったり。そうやって曲作りしているうちに、いつのまにかアーティストだけじゃなくスタッフ含めて一緒に夢に向かって走りはじめているんです。

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シングル『Faraway』商品詳細ページ

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1stアルバム

『guitarissimo』2011年4月6日リリース
miwaと出会った頃は、僕自身、音楽へのワクワク感が少なくなっていて、変化を求めていた時期だったんです。そんなときに、まだ10代、将来の可能性が無限大のmiwaのような子と出会えた。彼女となら、自分の仕事としても新しい一面を出せそうだという楽しさを感じました。そこから、シンガーソングライター、ロックテイスト、アコースティックギターというコンセプトで作ったのがこのアルバムです。

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2ndアルバム

『guitarium』2012年3月14日リリース
ぜんぶ新しいことをしたい、いろんなものに触れてみたいと、考えて作ったのが『guitarium』です。一曲ずつ曲調も違うんですが、それをできればマニアックな感じではなく、ポップでキャッチーなど真ん中のストレートなところでやりたかったんです。彼女自身の持ち味でもある、ピュアな明るさも表現できたと思います。アーティストとスタッフみんなで、楽しんで作ったアルバムです。

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3rdアルバム

『Delight』2013年5月12日リリース
前作からまたちょっとギアを変えて、新しいステージに入ったのが『Delight』です。変拍子を入れたり、ラップを使ったりと、前作よりさらにサウンドの幅を広げました。アイドル風のキュートなルックスでも、彼女はやはりシンガーソングライターなので、トライする姿勢を見てもらいたかったのです。プロデューサーとして、アーティストに未開拓な地に踏み出してほしいという願いもありました。

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大事にしているのはアーティストの熱量や温度感

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ケツメイシ、FUNKY MONKEY BABYSなどもてがけ2000年代以降の日本のポップスを牽引してきた。 ケツメイシ、FUNKY MONKEY BABYSなどもてがけ2000年代以降の日本のポップスを牽引してきた。

──どのようにプロデューサーとしての経歴をスタートされたのですか?

NAOKI-T:はじめから裏方志望だったわけではなく、最初はアーティストとして活動していました。でも自分のプランニングは考えてなくて、流れにまかせていました。しばらくはキャリアもなく、音楽の世界の厳しさを味わったりもしていました。プロデューサーとしてやっていこうと思ったのは、ケツメイシの『ケツノポリス3』からです。レコーディング合宿に参加したんですが、まず卓球とか始まって、それが夜中の12時くらいに終わり、そこから朝8時くらいまで飲んでる。こんなに自由に楽しく仕事していいんだ、と思いました(笑)。それまでは音楽は仕事だと意識しすぎて、要求どおりの楽曲を作ったりしてたんですが、もっと楽しもうと、積極的に意見も言うようにしました。そうしたら、仕事もうまくいくようになったんです。

音楽って自由そうに見えるかもしれないけど、僕らが抱える悩みも、ビジネスマンの方々と変わらないと思います。やりたいことがあっても、なかなか思うように進まないことが多い。企業のプレゼンと同じように、僕らもメーカーや事務所やアーティストがのってくれる魅力のあるものを提示して、もっと楽しくできるようにがんばりたいなといつも思っています。

──さまざまな挑戦をしながらも、miwaさん「らしさ」は失われず、同時にNAOKI-Tさん「らしさ」も感じられます。プロデュースする上で、どんなことを大切にされているのでしょう?

NAOKI-T:「らしさ」を残そうというのは、実はあんまり考えてないんですよね。自分の中で大事にしているのは、アーティストが持つ熱量や温度感なんです。単純に耳ざわりの良さだけを求めてしまわず、一曲を通して聞いたときに、その熱量を感じられるようにしたい。それさえ守れていれば、どんな曲でもうまくいくと思っています。もちろん、どこに正解があるかは、いつもわかんないんですけどね。でも、ゆっくりでも立ち止まらずそれを探したい。自分が聴いていた音楽も、そういうものだった気がするんです。

今回の取材を振り返って

時折「伝わってますかね。大丈夫ですか?」と取材陣を気づかいながら、ゆっくり言葉を選ぶように語ってくれたNAOKI-Tさん。一人のアーティストが、優れたプロとチームを組んで音楽が生まれるシステムを、ファンも敏感に感じているこの時代。アーティストに寄り添いながら、少し先の未来を見つめてその方向性の舵を取るプロデューサーのお話からは、同世代が感じる共感とはまた違うmiwaさんの魅力と、音楽業界というものづくりの現場のリアルな声が伝わって、興味深かったです。

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NAOKI-T
スタジオミュージシャンや音楽学校の講師としてキャリアをスタート。ケツメイシの一連の作品で評価をうけてからは、FUNKY MONKEY BABYSやET-KINGらをデビューからヒットへ導くと同時に様々なアーティストでヒット作品に携わる。Rock MusicとClub Music、アナログとデジタル、CDとLIVE、クールさと暖かさ、斬新さと普遍さ、表と裏、光と影…….どちらの要素も併せ持つ稀少な音楽プロデューサー・ミュージシャン・クリエーター近年は、テレビドラマや映画の劇伴音楽に携わるなど幅広く活動中。

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