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アノ人の気になるブックス 世界が広がるお勧めの3冊 ナビゲーター:ミムラ

女優としての活動のみならず執筆活動にも才能を発揮するミムラさん。小さい頃から本を読むことが大好きで、現在でも「月に50冊は読む」と語るぐらいの読書家。そんな彼女が今まで出逢った本の中から、厳選したお薦め作品を2号続けて紹介。また、自身の読書や執筆ライフについても語ってもらった。

ミムラの1冊目:「幻想図書館」 本好きな人にこそおススメ。寺山修司さんの視点のユニークさを追体験できます。

著者の寺山さんは様々な分野の方と交流があった人なので、そういった方たちの本に登場する“寺山修司”という人物像にはよく接していました。じゃあ、ご本人が書かれたものはどういうものなんだろうと思い、この本を手に取ったのですが、なかでも「寺山さん自身が面白いと思う本を紹介する」というところに強く惹かれたんです。
わたしは「人が何をどうして面白いと思っているのか」を知ることがまず好きで、まして寺山さんのような知性溢れる魅力的な方が何を面白いとしていたのか、非常に気になりました。今までも、小説家の方やタレントさんが自身の本棚にどういうものを蔵書しているかを紹介をしている書籍がありましたが、そういった類の本も好きでした。

その上で『幻想図書館』は、内容のディープさだったりダークな感じだったり、もう本当にツボにハマってしまいました。実際寺山さんが薦めた本をわたしが読んだからといって、同じように楽しめるかというと、決してそうではないんでしょうけど。わたしにとっては、本を紹介している寺山さんの視点自体が面白い(笑)。 だから、本を読むのが大好きで、なお且つ色々なものを読んできた方が、「少し変わった味のものが読みたい」と感じた際に手にとってもらえると、多分満足してもらえるんじゃないかなと思います。

【作品紹介】
「幻想図書館」
「髪に関する面白大全」、「娼婦に関する暗黒画報」、「寝ながら読む寝台をたのしむ本」「靴の民俗学を読む方法」「眠られぬ夜の拷問博物誌」など、半径一メートルの想念が彼方に飛躍する、寺山修司による興味つきない書物案内。


著者:寺山修司 発売日:新装版2006年8月 出版社:河出書房新社

幻想図書館

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ミムラの2冊目:「オッス!トン子ちゃん」普通のマンガで物足りなければコレ。70年代少女漫画のような怒涛のナンセンス。

作者のタナカカツキさんのことを学生の頃からずっと好きで、タナカさんが(天久聖一氏と共に)著した『バカドリル』や、そういったナンセンス本たちを読んで、わたしの中で「このひと、ド天才だな」と思っていたんです。
なかでも『オッス!トン子ちゃん』は、主人公である“トン子ちゃん”というギャグ漫画ようなキャラクターでもって、昔ながらの少女漫画を下敷きに、“ゆるさ”や“面白さ”、“はちゃめちゃぶり”を上手くデフォルメして入れ込んで、小さな頃に楽しんだ少女漫画を現代風に見事に作り上げてると思います。過去の少女漫画のエッセンスの抽出具合なんかが「100%うまくいってるなぁ」って、・・・本当に完璧なんですよ!

一巻を読んだ時点で既に最高に面白かったんですけど、それが二巻三巻と読み進んでいくと、減速せずに更に心を揺さぶっていくのが、ファンとしては本当に嬉しい展開だったんです。「カッコイイ!」という感じで(笑)。
元々わたしが漫画好きというのもありますが、この作品はちょっと突き抜けていて、なおかつ完成度が高いという点が、自分には良かったんですよね。それに、トン子ちゃんみたいなキャラクターにも憧れます。こんな風に生きられたら楽しかろうとも思うんです(笑)。

【作品紹介】
「オッス!トン子ちゃん」3巻セット
画風やギャグは1970年代少女コミック。主人公のデブでドジな女の子が、喫茶店で珍騒動を繰り広げながらも、生きる意味を凄まじい迫力で問い続けるという異色の内容。


著者:タナカカツキ 発売日:2009年12月(2003年に発売された1巻+描きおろし2、3巻のセット) 出版社:ポプラ社

オッス!トン子ちゃん

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ミムラの3冊目:「貝の図鑑」微妙に異なる貝が並ぶのが“萌えポイント”。私のマニアックな部分に刺さる1冊。

写真家の方が撮っているフランスの“貝”図鑑なんですけれども、学術的なことがあまり載っていなくて。図鑑と言うよりも写真だけのヴィジュアルブックなんです。頭から終わりまでずっと貝が並んでいるだけの写真集なんですよ! で、なにが面白いのかって言われると説明に困るんですけど。同じ形の貝でも少しずつ違うものが並んでいるというのが、なんだろうな、誤解を恐れずに言うなら“萌え”ポイントなんですよ。ちょっとキュンときてしまうもので(笑)。

人には、当人の趣味嗜好の中でも、なかなか他人には説明しにくい部分もあるかと思うんです。わたしの場合はそれが図鑑で。元々は生物が好きだったので、動物の図鑑とかを読んで「この動物にはここに水掻きがあって、こういう爪にはこういう役割があるんだ」といった細かいことを知るのが好きだったんです。それからどんどん自分の志向性を突き詰めていったら、似ているけれど少しずつ違うものが並んでいる光景が好きなんだっていうのが分かってきて。そしたら、この図鑑のような変な本ばかり集めていました。
自宅以外に本をまとめて置いている部屋があるんですけど、そこにはこういったヴィジュアルブックばかりを並ばせている棚もあって、文字を読むのに頭が疲れたなぁとか、ちょっとぼんやりしたいなぁというときに見ると、わたし的には落ちつくもののひとつなんです。

【作品紹介】
「Encyclopedia of Marine Gastropods」
世界の巻貝の約5,500種を12,000枚以上のカラー写真で紹介した図鑑。洋書のため日本では入手が困難な一冊。


著者:A. Robin 発売日:2008年12月 出版社:IKAN Unterwasser-Archiv

Encyclopedia of Marine Gastropods

Close Up

どんな本も、何回でも絶対にチャレンジすることにしています。

わたしの本の志向性も散り散りだったりするので、今回紹介する本もなるべくジャンルを広げて、と思って選んでみました。
本選びでは、なんとなく自分に柵ができてしまうのが嫌で、囲いを壊して壊してと意識をして選んでいって、その結果幅広いジャンルの嗜好になったんだと思います。その方が新たな出会いも増えるので、今思うと自分にとってはとても良いみたいですね。
普段、少なくとも月に50冊くらいは本を読んでいるので、読書に関しては手が空いたら読んで、時間があったら読んで、という感じです。調子が良く、一番本を読む意欲が上がっているときは月に200冊は読むんですけど、「読むぞ」っていう体勢を作ってから読むと、本から入ってくることが少なくなったりするので、もう普通に呼吸するように読むと、自分に入ってくることが変わったりします。ときには読み進める冊数を変えてみたり、一冊をずっと読んでみたり。自分の状態が変わると本の印象も変わると思うので、本と接することで自分がどういう状態なのか分かるのは、けっこう面白いなぁって思ったりしますね。
本に対する感覚も2種類あって、出会い頭にもう「わぁ、これ面白い」って分かるものもあれば、噛み締めて噛み締めて、噛み締めないと分からない面白さもあって。その場合は多分自分の趣味嗜好からちょっと遠いっていうだけの理由なんですけどね。それだけで面白くないって判断してしまうのは勿体ないので、どんな本も、何回でも絶対にチャレンジすることにしています。半年に一回ぐらいそういう期間があるんですよね。そこで読み直してみて、またどう自分は感じるかっていうのを繰り返しています。

自分の文章に一瞬でも“ほっこり”してもらえたらいいなぁって思っています。

執筆作業も大好きなんですけど、なかなか上手くいかなくて。(書き上げるのに)時間がすごいかかってしまうんですよ。
お芝居をしているときは、誰かの人生の中の1時間でも30分でも時間を取る訳だから、その中でプラスになるものでありたいと考えているんです。執筆活動にも同じ精神があって、なるべく読んだ人にとって、人生の栄養的な、という所までは無理だと思うので、ちょっと“おやつ”みたいな、一瞬“ほっこり”してもらったり、笑ってもらったりっていうのが、出来たらいいなぁって思っています。
もう5年ぐらいやっているので慣れてきて、なんとかお芝居と両立出来るようになりました。連載の数が増えたりもして、きついかなと思った時もあったんですけど、お芝居をやりながら文章のことを考えたり、文章を書きながらお芝居のことを考えたり、それぞれの活動が互いに自分の中で刺激し合っています。うまいこと両方続けている方が実はバランスが取れているのかもしれません。あまり器用じゃない自覚があったので、なんで出来ているのか自分ではよく分からないんですけどね。今はとてもありがたいペースで仕事させてもらっているなぁって感じてます。

ミムラの絵本散歩

「ミムラの絵本散歩」

絵本通もうなる本格レビューで絵本界の話題をさらった初の単行本『ミムラの絵本日和』から約2年半ーーついに第2弾『ミムラの絵本散歩』が発売。芸名の由来となった「ムーミン」の物語との長く濃厚なおつきあいのこと。吉祥寺、神保町、谷中など、“ 絵本アンテナ”を立てて気ままに歩いた町めぐり。そして前回の単行本でも大好評だった、読む人の” 絵本愛を覚醒させる” 絵本レビュー。今回の単行本化にあたり、自ら1万字以上もの大幅加筆を施したというミムラ。吟味し尽くされた言葉のひとつひとつから、絵本への愛情がほとばしる一冊。
発売日:2010年7月23日 価格:1,575円(税込み)
出版:白泉社

ミムラ

ミムラ
女優

埼玉県出身。2003年、フジテレビの月9ドラマ「ビギナー」のヒロインオーディションで合格し、女優としてデビュー。映画やドラマでの出演を重ねるほか、女優業だけでなく、2007年に白泉社より発売したエッセイ「ミムラの絵本日和」など、執筆活動でも幅広く才能を発揮。

・ワンピース19,950 (HEMISPHERES FEMME/エミスフィール青山店 tel:03-3479-5840)
・ネックレスチェーン18,900 ・ペンダントトップ 32,550(共にアガット tel:0800-300-3314)
・靴 参考商品(ラス tel:03-5456-0752)

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