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アノ人の気になるブックス 上司や指導者に読んで欲しい3冊 ナビゲーター:タレント・作家 須藤元気

格闘家を引退後も、作家、俳優、ミュージシャン、またレスリングの指導者として、多彩な活躍をしている須藤元気さん。読書家としても知られる須藤さんが、「上司」「部下」という2つの視点から選んだおすすめの本を、2号続けてご紹介します。また、須藤さんと本との出合いや読書スタイルについてもうかがいました。

須藤元気の1冊目:『人を動かす』 上司の立場も部下の立場も見えてくる、人生の「鉄板本」。

『人を動かす』はやはりおすすめしたい【鉄板】の一冊です。カーネギーがこの本で伝えようとしているのは、「相手を受け入れてあげれば、みんな動く」ということ。すごくシンプルなことなんです。だけど、奥が深い。頭ではわかっていても、なかなか実践できないんです。僕は今、拓殖大学レスリング部の監督を務めていますが、たとえば緊張している学生に、「緊張するな」といっても効かないんですよね。そうではなく、「緊張したっていい、誰だって緊張するんだ」と、まずは相手の気持ちをくんであげて、それから本当に言いたいことを伝えなければいけない。その最初の一言が、なかなか言えなかったりするんですが、意識して続けることで、少しずつ自分にもクセがついてくるんです。学生時代から読んでいた本ですが、上に立つ立場になっても、すごく役に立っています。

【作品紹介】
『人を動かす〈新装版〉』
社会人としての心構えや人間関係の原則を、歴史上の人物や市井の人々のエピソードを交えながら、説得力豊かに解き明かす。70年の時を経て、今も読み継がれている世界的ロングセラー。


著者:デール・カーネギー(作) 山口博(訳) 発売日:1999年10月 出版社:創元社

人を動かす〈新装版〉

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須藤元気の2冊目:『4つの約束』 人間本来の在り方を示し、シンプルな生き方を伝える指南書。

僕の人生のターニングポイントになった1冊です。この本に出合ってから、自分自身が大きく変わり、よりシンプルに生きていこうと思うようになりました。この本は、古代メキシコのシャーマンの教えを、「正しい言葉を使うこと」「何事も個人的に受け取らないこと」「思い込みをしないこと」「つねにベストを尽くすこと」という4つのシンプルな言葉でまとめ、この4つを実践することで、日常に天国をつくることができる、と伝えたもの。たとえば、「正しい言葉を使うこと」では、この世界をつくりあげているのはイマジネーションと言葉と行動なのだから、他人の悪口のような否定的な言葉を使ってはいけない、ということが書かれています。大学でこれを実践し、学生にネガティブな言葉を使わないよう指導したら、練習の質があがったこともありました。指導する立場にある人にこそ、おすすめしたい本です。

【作品紹介】
『4つの約束』
交通事故による臨死体験を経て、自己を探求するようになった著者が、古代メキシコの叡智に学び、真の自由と幸福をもたらす力強い教えをまとめた一冊。


著者:ドン・ミゲル・ルイス(作) 松永太郎(訳) 発売日:1999年4月 出版社:コスモス・ライブラリー(発行) 星雲社(発売)

4つの約束

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須藤元気の3冊目:『崩壊する世界 繁栄する日本』 今こそ、日本のチャンス。逆風を追い風に変え、新たな視点を見せてくれる1冊。

日本人のニーズに合わせて独自の発展を遂げた日本の携帯電話が、世界市場でシェアを得られない状況が「ガラパゴス化」と呼ばれ危惧されていますが、この本は、そのガラパゴス化こそが、今の日本の強みだと主張したものです。日本語は日本国内でのみ通用する言語だからこそ、「独自の文化を高度に発展させることに成功」したのであり、だからこそ日本のアニメやマンガなどが「世界で圧倒的な競争力を保有するに至った」と書いてあり、なるほどと思いました。僕も今、「ワールドオーダー」というパフォーマンスユニットで音楽活動をしているんですが、こうしてグローバル化が進んでいると、つい海外にばかり意識がいってしまうんですね。でも、もっと日本にも目を向けて、地場を固めていくことも大切だなと思いました。日本経済についてはネガティブな論調が多いけれど、リーダーシップを発揮すべき人たちは決して悲観的にならず、こういう視点もあるということを知ってほしいですね。

【作品紹介】
『崩壊する世界 繁栄する日本』
世界経済が混迷を続ける中、様々な国の「国家モデル(経済モデル)」を考察し、そこからメディアが語らない日本経済の真実を浮かび上がらせた画期的経済論。


著:三橋貴明 発売日:2009年3月 出版社:扶桑社

崩壊する世界 繁栄する日本

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Close Up

女性にモテたい──それが本を読みはじめたきっかけでした。

前述のとおり2年前からレスリング部の監督を務めていますが、今回はその「指導する立場」になって改めて大切だと感じた3冊を紹介しました。
僕は子どもの頃は、ほとんど本を読んでいなくて、読書らしい読書をはじめたのは、20歳になってからなんです。実は当時付き合っていた彼女が読書家で、よく本を読んでいたんですね。それで僕も「女性にモテるには本を読まなければ」と思いまして(笑)。

それで最初に彼女が好きだった村上春樹さんの本を手にしたのがはじまりでした。でもそれからは、一日3冊というノルマをつくり、精神哲学から歴史、経済、科学の本など次々に読むようになりました。本を読みはじめて、自分の無知に気づき、いろいろな真理を知りたくなったんです。
昔ほどではありませんが、今でも3日に1冊くらいのペースで本を読んでいます。よく、「本を読む時間がない」っていう人がいますけど、それは、本を読まないから時間がないんですよ。読書をする時間っていうのは、自分でつくるものですからね。特に最近はテレビをまったく見なくなったんで、あいた時間はたいてい読書にあてています。インターネットで買って届いた本が机に山積みになっているので、そのなかからその日、読みたいものを手にする、という感じで。やはり今はこういう時代ということもあって、小説よりも世界情勢に関するノンフィクションなどを手に取る機会が増えましたね。

読書=人生への投資、だと思っています。

本質を見抜く力は読書によって培われるんだと思います。
テレビや新聞の情報は一方的ですが、本は同じテーマについて別の著者がそれぞれ違う角度から情報を発信している。だから僕は、ひとつのテーマについて知りたいときは違う視点から書かれた本を5冊くらい読むようにしています。たとえば新聞にしても、テレビのニュースにしても、なにかしらのフィルターがかかって僕らのところに届いているわけです。ジョージ・ソロスも「人間の認識は、生まれながらに過ちを犯すものだ」と言っているとおり、それが悪いわけではない。

そうではなく、入ってくる情報をうのみにせず、違う見方もあることを知り、自分自身で考えることが大切なんです。そこから本質を見抜く力というのは、やはり読書によって培われるんだと思います。
お金がないときから本を買うお金だけは惜しまないようにしていました。「本を買う」ということはそれだけ自分でお金を出して投資しているんで、人間の心理的にも、元を取ろうと思うんですよね(笑)。そこから、何かを学び取ろうという姿勢が生まれる。僕は読書は「人生への投資」だと思っていて。自分の頭の中だけで考えていると、どうしてもいつもの自分の思考パターンのループから抜け出せなくなるんですよ。でもそこに新しい知識を入れることによって、自分の既成概念や枠を破ることができる。本を読むことで知覚が拡張していくんです。
今回紹介した『人を動かす』や『4つの約束』にも通じているのは、相手を受け入れてあげることの大切さです。100人いたら100人が好きな食べ物も異性のタイプも違うじゃないですか。その多様な価値観のなかで生きていく王道は、他者を認めてあげることだと思うんです。上司の立場にいる人は、上の世代と下の世代に挟まれ、難しい立場にいる人も少なくないことでしょう。でも、「そういう考え方もあるんだ」と他者を受け入れることができれば、きっと人間関係もうまくいき、指導することが楽になってくると思うんです。

須藤元気

須藤元気
タレント・作家

1978年東京都生まれ。 高校時代からレスリングを始める。全日本ジュニアオリンピックで優勝、世界ジュニア選手権日本代表。高校卒業後に渡米し、サンタモニカ大学でアートを学びながら格闘家としての修行を続け、帰国後に逆輸入ファイターとしてプロデビュー。UFC−J 王者を経て、K−1 やUFCなどで活躍。2006年現役引退。以降は作家、タレント、俳優、ミュー ジシャン等幅広く活躍。著書『風の谷のあの人と結婚する方法』は19万部、他多数の著書がベストセラー。 2008年、母校拓殖大学レスリング部監督に就任。2年目に学生4大会を制覇し、最優秀監督賞を3度受賞している。7月7日に精鋭6名の現役男性ダンサーとともに結成した7人組ダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」として、初アルバムをリリースした。

須藤元気さんの最新情報
海外でも大注目のPV収録!!須藤元気が立ち上げたパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」のデビューアルバム好評発売中!!
デビューアルバム情報:
アルバム名:「WORLD ORDER」(CD+DVD)
アーティスト名:WORLD ORDER
レーベル:P-VINE RECORDS
サイト:http://www.worldorder.jp/

アルバム収録曲でもあり、海外でも注目されているPV「MIND SHIFT」も合わせてチェック!
http://worldorder.jp/video/

※各曲とも好評配信中!!

須藤元気

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