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想像力が膨らむ“原作本”3冊 ナビゲーター:女優 星野真里

想像力が膨らむ“原作本”3冊 ナビゲーター:女優 星野真里

その涼やかな存在感で、映画やテレビで活躍する女優の星野真里さん。2010年には初エッセイ『星野真里の地味な生活』も刊行。その「女優らしからぬ」日常と飾らない人柄が、話題と共感を呼んでいます。愛犬に囲まれながら和気あいあいとした進行の中、好きな本や子どもの頃の読書体験、エッセイへの思いについて語って頂きました。

星野真里さんの1冊目:『モモ』小説を読む楽しさを教えてくれた名作ファンタジー

星野真里

子どもの頃、時間を忘れるくらい夢中になって読んだ本といえば『モモ』でした。どうしても読みたくて、「早くお風呂に入りなさい」という母親の声も無視して、読み続けていた思い出があります。ハードカバーでぺージ数も多かったけれど、その頃は本と触れあう時間も長く、いろいろ読んでいたので、長さはまったく苦にはならなかったですね。読みはじめてすぐ、頭の中にイメージがどんどんわいて、「これから、どうなるんだろう?」ってドキドキしながらページをめくり、読んでいるうちに、物語に登場するカメが自分のまわりを歩いているような気もしてきて。それくらい物語の中に入り込んでいました。多分、自分の人生で一番最初に、「小説の楽しさ」に気付くきっかけになった本だと思います。

【作品紹介】
『モモ』
あるとき町に、人々から時間を盗む「時間どろぼう」が現れる。奪われた時間を取り戻すべく立ち上がったのは、不思議な少女「モモ」だった。幻想的な物語を通して、現代社会にさまざまな警笛を鳴らす名作ファンタジー。


著:ミヒャエル・エンデ(著) 大島かおり(訳) 発売日:2005年6月 出版社:岩波少年文庫

モモ

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星野真里さんの2冊目:『彼女の嫌いな彼女』世代ごとに読み方が変わる、ふたりの女性の物語

星野真里

本に限らず、映像の作品でも、「くり返して楽しむ」ということをあまりしない私が、この本だけは2回読みました(笑)。1度読んでストーリーも次の展開もわかっているはずなのに、2回とも素直におもしろいと思えました。世代の違うふたりの女性の話なのですが、友だちでも、同性代でもないふたりの人物像や、大人だからこその微妙な関係性が、とても丁寧に描かれているんです。最初に読んだのは学生の頃だったので、「そういうものかな」と思いつつ、読み進めた記憶があるんですが、2回目に社会人になっていろいろな経験を積んでから読んだときには、「そうそう!そうだよなー」って思えて。同じ本を、時間をあけて二度読むと、また違う視点で読むことができることに気付いた1冊です。

【作品紹介】
『彼女の嫌いな彼女』
結婚に憧れる23歳の千絵と、仕事にやりがいを感じている35歳の瑞子。相反する性格のふたりの前に、27歳の冴木が現れて、ふたりは恋のライバルとして火花を散らすことに。恋に仕事に懸命に生きる女性たちの心情を、リアルに描いた物語。


著:唯川恵 発売日:2000年4月 出版社:幻冬舎文庫

彼女の嫌いな彼女

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星野真里さんの3冊目:『告白』「語り」から想像が広がる言葉の力

星野真里

この本は、話題になっていた頃に読んだのですが、とても衝撃を受けました。最初のエピソードからもう、ゾゾゾって鳥肌が立つような感じで。内容もさることながら、書き方にすごく力のある作品で、引き込まれました。始めから終わりまでが誰かの「語り」になっていて、すべてカギカッコの中の出来事なんですが、語り手が語る画(え)だけでなく、語られている当時の状況も目に浮かぶし、同時に、それを聞いているであろう生徒の顔もなんとなく想像ができて。淡々としているんだけど、波もあるし、勢いも感じられる。物語としてだけでなく、言葉や文章といった部分でも「文字だけでこんなに表現ができるんだ」って衝撃を受けました。改めて「言葉ってすごいな」と思った本です。

【作品紹介】
『告白』
中学校の女性教師が、教室ではじめた「告白」。それは、幼くして亡くした娘が「このクラスの生徒に殺された」という衝撃的な内容だった。本屋大賞を受賞した本作とともに、映画も大ヒットしたベストセラー小説。


著:湊かなえ 発売日:2010年4月 出版社:双葉文庫

告白

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星野真里

星野真里
女優

1981年、埼玉県出身。1995年、NHK朝の連続テレビ小説「春よ、来い」でデビュー。TBSの人気ドラマ「3年B組金八先生」シリーズの坂本乙女役をはじめ、数々のTVドラマ・映画で活躍。04年の主演作品『さよならみどりちゃん』で、ナント国際映画祭主演女優賞を受賞。近年では映画、ドラマ、舞台と様々なジャンルで女優として活躍する一方、バラエティ番組にも出演するなど、幅広い分野でマルチな才能を発揮している。
星野真里 公式ブログ:http://ameblo.jp/hoshino-mari/

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