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浅草キッド 水道橋博士が選ぶ「ルポタージュの凄みを感じた本」3冊 ナビゲーター:芸人 水道橋博士

浅草キッド 水道橋博士が選ぶ「ルポタージュの凄みを感じた本」3冊 ナビゲーター:芸人 水道橋博士

自らをルポライター芸人と称し、芸人活動以外にもライターや文筆家として活躍している水道橋博士さん。さらに、芸能界随一のプロレス通でもある水道橋博士さんが、「プロレス」と「ルポタージュ」という2つのキーワードを語る上で外せない3冊を、厳選した上で紹介して頂きました。

水道橋博士さんの1冊目:『梶原一騎伝』僕の原点には“梶原一騎あり”

水道橋博士

僕は小説家・梶原一騎が描いたもの、中でも特に『男の星座 - 一騎人生劇場-』という自叙伝的な漫画があって、そこから影響をものすごく受けて生きているんですね。実際、浅草キッドとして相方の玉袋との共著で、『お笑い男の星座シリーズ』っていうのを書いているくらいなんです。たしか彼は50だか51だかで亡くなったんですが、その彼がどういう風に生きて来たんだろうかと、ひとつ客観的な視点を交えてルポタージュを読んでみたくなったんです。実際、著者は多くの証言を得るために奔走していて、梶原一騎のダーティな部分もニュートラルな視点でちゃんと書き上げているんですね。それでも僕の原点には“梶原一騎あり”なんです。自分の中ではリングに上がる人、戦う人への敬意、見上げる感じというのが常にあるんだと、実感できるんです。

【作品紹介】
『梶原一騎伝』
「巨人の星」「あしたのジョー」「夕やけ番長」「愛と誠」といった名作たちは、いずれも梶原一騎の原作。しかし、彼の人生は事件・スキャンダルも絶えなかった。スポーツ劇画ブームを巻き起こした天才漫画原作者の実像を求め、その純粋な心根に深く迫った名著。


著:斎藤貴男 発売日:2005年8月 出版社:文藝春秋

梶原一騎伝

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水道橋博士さんの2冊目:『1976年のアントニオ猪木』僕のルポタージュにおける新約聖書

水道橋博士

『アントニオ猪木自伝』という、自分にとってずっとバイブルだった1冊があるんです。これを旧約聖書とするなら、『1976年のアントニオ猪木』は新約聖書みたいなものですかね(笑)実像のアントニオ猪木はどうだったんだというのを、本当に地を這うような地道な努力をし、ルポタージュで調べ尽くした本です。猪木がやった真剣勝負、プロレスっていう勝敗を決められた試合ではないものの舞台裏を克明に描き出しています。ウィリアム・ルスカがなぜアントニオ猪木と戦ったか気になりませんか? 実は奥さんが……、みたいな一行情報で納得していたんですが、筆者の柳澤氏はオランダまで行って当時の証言を重ねるんです。本当のルポタージュっていうのはここまで取材するんだという、証言を重ねて行く世界の凄み、見聞きしていた物は浅い理解だったなと反省し、考えを改めた一冊です。

【作品紹介】
『1976年のアントニオ猪木』
1970年を境に勢いを失った世界のプロレス。なぜ日本のプロレスだけが、その力を維持し続けたのか。その謎を解くべく、アメリカ、韓国、オランダ、パキスタンを現地取材。1976年の猪木という壮大なファンタジーの核心を抉る迫真のドキュメンタリー。


著:柳澤健 発売日:2007年3月 出版社:文藝春秋

1976年のアントニオ猪木

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水道橋博士さんの3冊目:『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』一行知識の裏に潜む、人間の一生を知る。

水道橋博士

先ほどもお話しした『お笑い男の星座』の冒頭に木村政彦、力道山戦が描かれていて、梶原一騎は観客としてその試合を見ていた。同じくリングサイドには大山倍達がいて、ここから『空手バカ一代』は始まるし、なによりこの試合は、フィクションとして語り続けられたリング史の第一章。力道山に負けた木村政彦について、奥さんの治療代だとか八百長やぶりだとか、一行知識で自分のなかで整理していたものが、約700ページ、18年間の取材した結実として語られている。75歳で木村が死ぬまで、彼は37、8年間屈辱にまみれて生きたわけだけど、木村がいかに武士だったかを本書の前半では書いているんです。そんな武士の屈辱を著者が文士として18年間をかけて晴らしてゆく、文士が武士を弔ってる感じがひしひし伝わってくる凄い本でしたね。

【作品紹介】
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』
「昭和の巌流島」と呼ばれ全国民注視の中、最強柔道家は力道山に一方的に潰され、表舞台から姿を消した。「負けたら腹を切る」という、武道家としての矜持を持っていた木村はなぜ、簡単に敗れたのか?戦後日本スポーツ史上、最大の謎とともに木村の数奇な人生に迫る。


著:増田俊也 発売日:2011年9月 出版社:新潮社

天才は親が作る

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水道橋博士

水道橋博士
芸人

1962年8月18日生。岡山県倉敷市出身。コンビ名・浅草キッド。1986年に、ビートたけし氏に弟子入りし、翌年コンビを結成。以来、テレビ、ラジオなどのメディアや著書の執筆など幅広く活躍中。出演番組は『あさイチ』(NHK)、『CONTACT CAFE C』(メ〜テレ)、『ぷれサタ!』(東海テレビ)、『小島慶子 キラ☆キラ』(TBSラジオ)など。著書は『お笑い男の星座』、『キッドのもと』の他、水道橋博士名義では『博士の異常な健康』、『筋肉バカの壁』、『本業』など多数あり。

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