

『ラヴ・レターズ』は男女の往復書簡を本にしたものです。舞台としても有名ですが、本で読むと俄然おもしろい。おたがい思いあっているはずなのに、言葉にすることでどんどんすれ違っていく男女のかみ合わない感じや、そのもどかしさが、私にはすごく快感なんです。初めて読んだのは、高校生の時。今はメールやツイッターの時代になり、昔よりも言葉ですれ違うことって、たくさんあると思うんですね。そのことをずっと前から教えてくれていた本なんだと思います。言葉は万能で、気持ちを伝えるためにあるはずなのに、なぜこんなにもうまく伝わらないのか。そういう言葉の業のようなもの、言葉のいい加減さや無責任さを教えてくれた、大好きな作品です。








