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世界に勝負を挑むBROOKLYNの革製品と手帳 インタビューアー:My VAIO MAGAZINE編集部

世界に勝負を挑むBROOKLYNの革製品と手帳 インタビューアー:My VAIO MAGAZINE編集部

青山から世界に向けてメイド・イン・ジャパンの優れた革製品を提供し続けているBROOKLYN(ブルックリン)。その2代目社長であり、同時に革職人とデザイナーもこなしている草ヶ谷昌彦さんに、革製品が持つ魅力と、年末年始に買い替え時な手帳についてうかがいました。

“良い製品”を作り続けるために、会社を立ち上げた

──まずはBROOKLYN(ブルックリン)の成り立ちと歴史について教えてください。

BROOKLYN(ブルックリン)

会社の成り立ちについて、先代の社長である草ヶ谷和久さんとともに語っていただきました。

草ヶ谷:弊社は先代が1979年に立ち上げまして、当初はSHIPSやBEAMSといったセレクトショップに並ぶオリジナルアイテムを手がけている会社でした。ですが、90年代末になってくるとファストファッションが台頭し始め、業界の流れとしては激動の時代に入ります。革小物も厳しい価格競争の波にのみ込まれ、値段を下げる代わりにクオリティも下げなければビジネスとして成立しないところまできていました。その時に、このままでは製品を提供させて頂いているショップ側にも迷惑をかけてしまうし、自分たちの考えている“本当にいいモノ”も作ることが出来ないのでは、という判断から2002年に青山でオリジナルブランドの製品を販売する直営店を出すことを決心したんです。

──オリジナルブランドを立ち上げられる際、最も気を使ったところはどこですか?

BROOKLYN(ブルックリン)

藍染めがほどこされた革製品。「青」と「紫」が調和した「藍」は「ジャパンブルー」として世界に知られています。

BROOKLYN(ブルックリン)

手帳から、ペンケースなどの小物類まであらゆる革製品を取り揃えています。

草ヶ谷:今ではアパレルなども手掛けていますが、最初は革小物から始めました。主流とされていた製造工程を考え直すところからのスタートです。特に仕上げ部分には気を使いまして、革の端部分を折り返してミシンをかける一般的な仕上げ方を”へり返し”と言いますが、それに比べ私たちは、”切り目コバ磨き”という仕上げ方法を行っています。具体的には革を漉き、張り合わせ、ミシンをかけ、最後にコバを磨き上げる手法になります。とても手間がかかるのですが、その代り耐久性に大きく差が出ます。切り目コバ磨きだと強度が増し、何年使っても痛まないんですよね。革製品が数年で使い物にならなくなってしまう、というのは本質的にはあり得ない事です。それでも一般的に流通している革製品の縫い目があっと言う間にほころんだりしてしまうのは、そういった工程の部分で手間=コストをカットしているからなんですよね。

また合わせて、使用する革にも気を使っています。あまり知られていないことなのですが、日本産の牛革は素材として非常に優れています。我々がオリジナルブランドを展開し始めた頃は、世界各地で高級ブランドの売り上げに陰りが見え、その分良い品質の革素材が日本に流れてきていた時期でした。しかし後に、とりわけ良い素材を提供してくれていたドイツの革ブランドが、事情により素材を市場に供給出来なくなってくる、という問題を抱えてしまいます。それで国内でも良い牛革はないかと探すことになり、国産牛革の素晴らしさを見出しました。日本の牛革の良さは弾力性にあります。牛を育てる際は放牧でストレスを軽減させる、という意味ではドイツの革ブランドと同じなのですが、その間の日本には四季があります。四季があることは人間の皮膚であっても同じなのですが、肌のキメ細かさや弾力性を保つには非常に良い環境です。逆に寒暖の差が激しい欧米や、ずっと暖かい亜熱帯などは、どうしても肌の質が低下してしまいます。私たちはこの素晴らしい牛革を提供したい、という思いから「ヤマト」といったオリジナルの国産牛革を生み出すに至りました。他にも日本の伝統技術である柿渋染めや藍染めといった技法も、革を仕上げる際に積極的に取り入れています。我々が日本の会社だからこそ、世界で通用するような国内の技術を応用していきたいと思っています。

毎日使い続ける手帳だからこそ、妥協は出来ない

──年末年始に買い替え時な、手帳についてお聞きして宜しいでしょうか。

草ヶ谷:弊社全体の製品売り上げでみても、やはり最も動く時期が12月になります。プレゼントとして購入される方もいらっしゃいますし、新年に向けパスケースや手帳を買い替えようという方もいらっしゃいますので。 手帳は弊社の主力商品の一つですが、革のカバー部分から中身の手帳に至るまで、2006年から完全に弊社オリジナルでご提供しています。それまで他社の手帳をベースにカバー部分のみを販売していたのですが、どうしても良い物をお客様に届けたいという思いから、手帳自体も作ることにしました。現在6種ほどラインナップがありますが、何れも年々修正を入れバージョンアップさせています。 カバー部分に関しては、なるべく内ポケットを多く作ってやるようにしてあります。手帳を落とした際や、出先でふいにご挨拶する機会が生まれたとき用の名刺を差し込めるようにすることで、手帳の機能性を向上させました。

中身の手帳部分に関して言えば、一般的なものだと土日の扱いが枠として小さかったりするのですが、弊社製のものは平日と同じ大きさにしてあります。これは例えばサービス業の方など、土日に働かれる方が困らないように変更しました。また時間も通常の手帳より多めの8時〜24時まで書き込めるようにしまして、同じく昨今多様化した勤務時間に合わせています。ToDoを書き込む枠も左下に配置することで、ToDoありきで1週間の予定が書き込め、見渡せるるようにしてあります。紙質も基本的には万年質のインクが馴染み易い厚めのものを起用していますが、ポケットサイズの手帳だけ、厚くならないように薄い紙を起用しました。 この製品の良いところは、毎年中身の手帳部分だけ買い替え、革のカバーは長く使用し続けることが出来る点です。抜き出した手帳はそれだけで独立した本の様な形になりますので、サッと抜き出して本棚などに保管することが可能です。バインダー式のものだったりすると、カバーから中身を抜き出した後の整理が面倒になりがちなのですが、この形式だとそういったストレスも特にありませんので、長く愛用して頂けるのではないかと思います。

手帳は毎日使い続けるものです。それだけに自分がどのような機能を欲しているか、どういう風に使いたいか、思い入れが強くなる製品ですよね。弊社は6年かけてバージョンアップしてきました。一度フォーマットが決まってしまうとそれを崩さないメーカーも多かったりしますので、多くのものを見比べてみてください。そうして時間をかけてもご自身にあったものを探されると良いかと思います。様々な手帳を見比べて、その上で弊社の製品が選ばれたら嬉しいですね。

BROOKLYN(ブルックリン)

手帳はカバー部分だけでなく中身も自社開発。通常より多めの8時〜24時まで書き込めるなど様々な工夫が凝らされている。

BROOKLYN(ブルックリン)

手帳は用途にあわせて6種類ほどのサイズが用意されている。毎年中身のみ買い換えることが可能です。

草ヶ谷昌彦

草ヶ谷昌彦
株式会社ブルックリン 代表取締役

1981年、東京生まれ。先代の草ヶ谷和久が1979年に立ち上げた株式会社ブルックリンに2000年の高校卒業と同時に入社。幼い頃から常に傍にあったという革製品と革素材に魅了され続け、昨年9月には代表取締役として会社を引き継ぐ。父もディレクターという肩書で現場に出社、青山から世界に向けた最高級の革製品を共に生み出している。
http://www.brooklyn.co.jp/

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