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2012年のスタートはアカデミー賞ノミネート作品から!

2012年のスタートはアカデミー賞ノミネート作品から! ナビゲーター:映画コメンテーター 有村昆

My VAIO MAGAZINE読者の皆さん、こんにちは。映画コメンテーター有村昆です。毎日本当に寒いですね。ボクはマレーシア生まれなので冬はめっちゃ苦手でして、今は出来るだけ外に出ずに家で映画三昧…(笑)2月と言えば映画界の大きな祭典「アカデミー賞」があります。ちなみに発表は27日。今年も骨太の作品が多数ラインナップされております。今回はそんなアカデミー賞にノミネートされた中から注目の作品を厳選してご紹介します。

ドラゴン・タトゥーの女

ドラゴン・タトゥーの女

「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」以降久々の本格ミステリーサスペンスが上陸。分かりやすく日本の名作に例えると、「犬神家の一族」のように、スウェーデンのとある財閥一族で40年前に起きたハリエットという少女の失踪事件を調査していくうちに驚くべき真相へ発展する・・・と言う話。ただし、事件解決のポイントはハリエットではなく、その先が実に大人をも唸らせる展開で非常に良かったです。
よくあるミステリー作品と違い、登場人物に感情移入出来るのも魅力的。特にアウトローで天才ハッカーの、ドラゴンのタトゥーが入っている主人公リスベット。見た目は厳ついが、不器用がゆえに孤独であるキャラクターがお見事。ボクも最初は全く感情移入出来なかったのですが、後半から彼女のことが好きになってしまった。ティム・バートン監督お得意のシザーハンズや、バットマンのペンギン等のように、誰しもが共感する“異系への愛”がしっかりと表現されています。

このリスベット役のルーニー・マーラは「ソーシャル・ネットワーク」で可愛い娘役をやっていたイメージがあったので、この映画でのあまりの変身ぶりに驚きました。さすが、今回のアカデミー主演女優賞にもノミネートされており、ハリウッド大注目の新人というところでしょうか。伏線回収が秀逸で、サスペンス系好きには自信をもって推薦します!ぜひ映画館でお楽しみいただきたいです!

ドラゴン・タトゥーの女

(c)2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.

ドラゴン・タトゥーの女

あらすじ

スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化し日本でもヒットしたスウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」を、「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクしたミステリーサスペンス。経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、資産家のヘンリック・バンゲルから40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。彼は、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく・・・。主演はダニエル・クレイグとルーニー・マーラ。

公式サイト:http://www.dragontattoo.jp/
配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2月10日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開

ものすごくうるさくて ありえないほど近い

ものすごくうるさくて ありえないほど近い

皆さんはご存じでしょうか?9.11に、親を亡くしてしまった子供たちというのが3000人もいると言うことを。極めて稀で特殊なトラウマをどうやって克服していくのか。僕らは目をそむけてはならない。

ボクが最も考えさせられたのは、発達障害の男の子オスカーがお父さんとの謎解きゲームをしている背景を見せたうえで、9.11が起こった点。オスカーはお父さんのクローゼットから謎めいたカギを発見することで、そのカギ穴はどこにあるのか探す冒険に出かける。 男の子が冒険に出かけることで、今もお父さんとの時間を共有している時間を引き延ばしているというのが、実に健気で、自分も同じ立場だったらそうしてしまうだろうなとしみじみ思います。

またこの作品も先ほどご紹介した「ドラゴン・タトゥーの女」同様、鍵穴を見つけ出し開けた先には…というのが話のゴールではないのが素晴らしい。
さらに、タイトルのつけ方も実に秀逸。「ものすごくうるさくてありえないほど近い」とは発達障害を抱えているオスカーの心情であり、この「近い」という言葉こそがラストシーンで誰もが号泣するワードなのです。
父を亡くした少年の喪失と再生の物語。今、大震災の傷から立ち上がれ!日本人として今観ておきたい作品ですではないでしょうか?

ものすごくうるさくて ありえないほど近い

(C)2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

ものすごくうるさくて ありえないほど近い

あらすじ

2005年に発表され「9・11文学の金字塔」と評されたジョナサン・サフラン・フォアによるベストセラー小説を、「リトル・ダンサー」「めぐりあう時間たち」のスティーブン・ダルドリー監督が映画化。9・11テロで最愛の父を亡くした主人公のオスカー少年は、クローゼットで1本の鍵を見つけ、父親が残したメッセージを探しニューヨークの街へ飛び出す。やがて第2次世界大戦で運命の変わった祖父母、9・11で命を落とした父、そして主人公へと歴史の悲劇に見舞われた3世代による、最愛の者を失った人々の再生と希望の物語を描き出していく。脚本は「フォレスト・ガンプ 一期一会」のエリック・ロス。キャストも父親役にトム・ハンクス、母親役にサンドラ・ブロックとアカデミー賞俳優がそろう。

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/extremelyloudandincrediblyclose/index.html
配給: ワーナー・ブラザース映画
2月18日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開

My VAIO MAGAZINE編集部オススメの1本

荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE

(C)2012 中村光/スクウェアエニックス・AUTBパートナーズ

『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』
累積550万部のセールスを超えた大人気漫画が、豪華俳優陣で実写化!

手塚治虫文化賞短篇賞に輝いた「聖☆おにいさん」の漫画家・中村光による同名コミックを実写化。
すでに2度にわたりTVアニメ化もされていた同作品。2011年夏からドラマが放送され好評を博し、続けて同じキャスト・スタッフで今回映画が劇場公開されることとなった。
何と言っても俳優陣が豪華で、主役の林遣都(『バッテリー』『パレード』)、桐谷美玲(『君に届け』『うさぎドロップ』)を始め、河童の格好をした村長役で小栗旬、星型のマスクを被った山田孝之、シスターの格好をした城田優など、それぞれがアニメのキャラクターになりきっている様は圧巻。なかでも小栗旬は自ら原作元である出版社に出演を直訴したほど今作に思い入れを持っており、共演する山田のことも小栗が誘ったと言われている。

物語は大企業の御曹司である“リク”が、荒川河川敷の人々に触れ合うことによって友情や真の信頼関係を知り、やがて父親から独り立ちするまでの成長物語。
主人公のリクは絶対に他人に借りを作らないことを信条としている。父から荒川の開発の妨げとなっている不法占拠者を退去させろと命じられ、向かった矢先、トラブルに遭遇。そこで自分のことを“金星人”だと名乗る謎の美少女ニノに助けられ、生まれて初めて他人に借りを作ってしまった。ニノにどうにか借りを返したいリク、しかしニノが出したお願いは「私に恋をさせてくれないか」というものだった。リクはニノの要求に応えるため、奇抜な風貌の住人たちに囲まれながら河川敷で暮らし始め・・・。
コミカルなキャラクターたちが演技で笑いを誘いつつも、「人にとって本当に大切なものは何か」を観客に問いかける人間ドラマとなっている。

公式サイト:http://autb.jp/
配給: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2012年2月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開

今回のMagazineを振り返って・・・

いかがでしたか?一見すると全く趣向の違う2本でしたが、実に今の時代の流れを鋭くとらえた2本になっています。現代という心の闇がリスベットやオスカーを作り、不器用ながらも、それでも僕らは生きていかなければならないという映画からのメッセージなのです。

有村昆

有村昆
映画コメンテーター

1976年、マレーシア生まれ、東京育ち。2000年よりUSEN「魁!映画塾」が開始。年間300本のペースで、映画を鑑賞し始める。以降、「お願い!ランキング」(テレビ朝日)、「王様のブランチ」(TBS)など地上波へのレギュラー出演のほか、ラジオ、雑誌、映画イベントなどを中心に、パーソナリティー、映画コメンテーター、B級映画ナビゲーターとして活動中。

お知らせ

有村昆単独 映像トークライブ「アリコン ムービーフェスティバル」

外国語が日本語に聞こえる「空耳ムービー」、「世界一○○な映画」ギネスムービーを一挙紹介!これぞ珍事!?ネタばれしているパッケージたち!2011年のベスト&ワースト映画斬り!・・・など、映画を色々な角度から楽しむ日本で唯一の映画エンタメショーを、1年ぶりに有村昆が開催!

日時:2012年2月29日(水)  開場:18時半 開演:19時半
場所:新宿 SPACE107

詳細は以下のページをご参照ください。
http://arikon.laff.jp/

アリコンムービーフェスティバル

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